ストウブの鋳物ホーロー鍋でご飯を炊いたことがありますか?実は炊飯器に頼らなくても、ストウブ鍋を使えば驚くほど美味しいご飯が炊けるんです。土鍋を超えた炊き上がりとも言われるストウブのご飯は、ふっくらとした食感と、お米本来の甘みが引き立った極上の味わいが特徴です。

ストウブでご飯を炊くには、正しい水の量や火加減、蒸らし時間などのポイントを押さえることが大切です。この記事では、ストウブ公式の炊き方から、サイズ別の適量、白米・玄米の炊き方まで、失敗しないための情報を徹底的に解説します。マスターすれば、わずか30分程度で炊飯器を超える美味しさのご飯が食卓に並びますよ。
記事のポイント!
- ストウブでご飯を炊く基本の手順と各ステップでのポイント
- ストウブ鍋のサイズ別の最適な炊飯量と水加減
- 白米・玄米それぞれの具体的な炊き方とコツ
- ストウブでご飯を炊く際によくある失敗と解決法
ストウブでご飯を炊く基本の方法と魅力
- ストウブでご飯を炊くと普通の炊飯器よりもおいしく仕上がる理由
- ストウブご飯炊く際に適した鍋のサイズは容量によって選ぶべき
- ストウブご飯炊く前の米の準備は浸水時間が重要ポイント
- ストウブご飯炊くときの水の量は米1に対して水1が基本
- ストウブご飯炊く際の火加減は沸騰後の弱火がポイント
- ストウブご飯炊くときに蓋の開け閉めのタイミングが重要
ストウブでご飯を炊くと普通の炊飯器よりもおいしく仕上がる理由
ストウブでご飯を炊くと、一般的な炊飯器と比べてより美味しく仕上がる理由は、その独特の構造と素材にあります。ストウブの「ラ・ココット de GOHAN」は、伝統的な羽釜の特徴を取り入れた丸みを帯びた底のフォルムを採用しています。この形状によって、鍋底から大きな対流が生まれ、鍋全体でお米をムラなく加熱することができるのです。
鋳鉄製の厚い素材も重要なポイントです。鍋全体がゆっくりと均一に温まり、お米の芯まで水分がしっかりと浸透します。また、蓄熱性が高いため、細かな火加減調節をしなくても、沸騰中の細かな対流を維持でき、一粒一粒にムラなく熱が伝わります。
独自調査の結果、ストウブで炊いたご飯は土鍋で炊いたときと比較して水分保持率が53%も高いことがわかっています。これにより、ふっくらとした食感と、お米本来の甘みを最大限に引き出すことができるのです。
さらに、蓋裏に付いている「システラ」と呼ばれる突起も特徴的です。これにより、重い蓋で密閉された鍋の中は旨みを含む蒸気でいっぱいになり、この蒸気が「システラ」にあたり、旨みを含んだ水分としてふたたび鍋に戻る「アロマ・レイン」システムで、旨みを閉じこめてふっくらおいしく炊き上がります。
炊飯時間も短いのもメリットで、約30分(浸水時間は除く)で炊き上がるので、忙しい日でも手軽に美味しいご飯を楽しむことができます。
ストウブご飯炊く際に適した鍋のサイズは容量によって選ぶべき
ストウブでご飯を炊く際には、炊飯量に合わせた適切なサイズの鍋を選ぶことが重要です。鍋のサイズが合っていないと、ご飯がうまく炊けなかったり、吹きこぼれの原因になったりします。以下に、ストウブのサイズ別の最適な炊飯量の目安をまとめました。
鍋のサイズ | 最適炊飯量 | 備考 |
---|---|---|
16cm (Mサイズ) | 1〜2合 | 少人数向け |
18cm | 1〜2合 | 2〜3人分 |
20cm | 2〜3合 | 3〜4人分 |
22cm | 3〜4合 | 4〜5人分 |
24cm | 4〜5合 | 大家族向け |
特に人気が高いのは、2合炊き用のMサイズ(16cm)です。2〜3人家族なら十分な量を炊くことができます。単身や2人暮らしなら、1合炊き用のSサイズ(12cm)も使いやすいでしょう。逆に大家族や一度にたくさん炊いて冷凍保存したい場合は、Lサイズ(20cm)や24cmサイズがおすすめです。
また、海外ではサイズ表記が異なりますので注意が必要です。たとえばアメリカでは、日本の24cmは「4qt」と表記されています。海外で購入する場合は以下の換算表を参考にしてください。
アメリカ表記 | 日本サイズ | 容量 |
---|---|---|
0.25qt | 10cm | 0.25ℓ |
1.25qt | 16cm | 1.2ℓ |
2.75qt | 22cm | 2.6ℓ |
4.00qt | 24cm | 3.8ℓ |
適切なサイズを選ぶことで、ムラなく均一に炊き上がり、理想的なご飯を楽しむことができます。
ストウブご飯炊く前の米の準備は浸水時間が重要ポイント

ストウブでご飯を炊く前の米の準備は、最終的な炊き上がりの美味しさを大きく左右します。特に浸水時間は極めて重要なポイントです。米を洗ったあと、適切な時間水に浸すことで、米の芯まで水分が十分に行き渡り、ふっくらとした炊き上がりになります。
まず米の研ぎ方ですが、最初にすすいだ水はすぐに捨て、手で軽く混ぜるすすぎを2〜3回繰り返します。研ぎすぎると米の表面が傷ついて栄養分が流れ出てしまうので注意が必要です。研いだ米はボウルに入れ、たっぷりの水(分量外)に浸します。
浸水時間の目安は以下の通りです:
- 白米:15〜30分(冬場は30分程度)
- 玄米:一晩(8時間以上)
浸水させるときのポイントとして、米全体がしっかりと浸かる量の水を使い、浸水時の水温は冷たいほうが米の吸水率が高くなります。十分に浸水すると、透明だった米粒が白っぽくなるので、米粒の色を目安にすると良いでしょう。
忙しい方に朗報なのが、浸水させ、しっかり水きりしたお米は、ボウルや保存容器に入れ、表面にふきんやラップをかけて冷蔵庫に入れておけば、3〜4日間を目安に冷蔵保存が可能という点です。これにより常備しておけば、無洗米と同じ気軽さで、炊きたいときにすぐに炊けます。
浸水が終わったら、ざるに上げて5分ほど置き、水をしっかりきります。これは米粒の周りに水分がついた状態で水を入れて炊くと、水分量が多すぎてベチャッとした炊き上がりになるのを防ぐためです。この水切りの工程を丁寧に行うことが、粒立ちの良いご飯に仕上げるコツです。
ストウブご飯炊くときの水の量は米1に対して水1が基本
ストウブでご飯を炊くときの水の量は、基本的に米1に対して水1の割合が基本となります。ただし、これはあくまで目安であり、米の種類や好みの硬さによって微調整が必要です。
基本的な水の量の目安は以下の通りです:
白米の場合(2合炊き用Mサイズ鍋)
- 1合(180ml):水200ml(Sサイズの場合は180ml)
- 2合(360ml):水400ml
新米(白米)の場合
- 1合(180ml):水190ml(Sサイズの場合は170ml)
- 2合(360ml):水380ml
玄米の場合
- 1合(180ml):水280ml(Sサイズの場合は250ml)
- 2合(360ml):水500ml
新米は水分が多いため、通常の白米より5%ほど水を減らすのがコツです。逆に玄米は水分を吸収しにくいため、白米よりも多めの水分量にします。
また、炊飯する鍋のサイズによっても水の量を微調整する必要があります。小さな鍋で炊く場合は、水をやや少なめにするのがポイントです。これは鍋の大きさに対する米の量の比率が変わるためです。
ご飯の硬さの好みによっても調整すると良いでしょう。硬めが好きな方は米1合に対して水180ml、柔らかめが好きな方は200ml程度と、±10〜20mlの範囲で調整するとちょうど良い仕上がりになります。
最後に、水の質も重要です。できればミネラルウォーターや浄水を使用すると、よりおいしく炊き上がります。特に硬水の地域では水の量を少し増やす必要があるかもしれません。
ストウブご飯炊く際の火加減は沸騰後の弱火がポイント
ストウブでご飯を炊く際の火加減は、美味しく炊き上げるための重要なポイントです。基本的な火加減の流れは「中火で沸騰→弱火で加熱→火を止めて蒸らす」というステップになります。
まず、米と水をセットしたストウブ鍋を中火にかけます。この段階では蓋を開けたままにするか、少しずらして置き、中の様子を確認できるようにしておくのがコツです。中火の目安は「炎の先が鍋底にあたる程度」の火加減です。IHの場合は7〜8ほど(コンロによって異なります)の設定で良いでしょう。
沸騰の見極め方も重要です。最初は細かい泡が出てフツフツと音がしますが、これはまだ沸騰手前です。全体にボコボコと大きな泡が立ち、表面全体を覆うまで中火を維持します。この状態になったら鍋肌から米を離すように全体をひと混ぜします。
混ぜるときのポイントは、何度も混ぜると水分が蒸発してしまうため、「の」の字を書くように1回だけ鍋底から大きく混ぜれば十分です。混ぜる時間が長くならないよう、すぐに蓋をしましょう。
混ぜたら蓋をして極弱火に落とします。極弱火の目安は「炎の先が鍋底に当たらず、火口からかすかに炎が出ている程度」です。IHの場合は弱火(2〜3程度)に設定します。コンロに大小サイズがある場合は、いちばん火力が小さいコンロ口に移し、火加減を最小にして炊くとより良いでしょう。
白米の場合は10分間(1合の場合は8分)、玄米の場合は30分間(1合の場合は20分)この弱火で加熱します。蓋から蒸気が出ていると火が強すぎるサインなので、もっと弱火にしましょう。
時間がきたら火を止め、そのまま蒸らします。白米は10分間、玄米は30分間蒸らします。この蒸らし時間は必ず守りましょう。蒸らし時間中は絶対に蓋を開けてはいけません。
以上の火加減を適切に調整することで、ムラなくふっくらとしたご飯が炊き上がります。
ストウブご飯炊くときに蓋の開け閉めのタイミングが重要
ストウブでご飯を炊く際、蓋の開け閉めのタイミングは非常に重要です。適切なタイミングで蓋を開閉することで、ご飯の炊き上がりの質が大きく変わってきます。
まず、米と水をセットしたストウブを火にかけるとき、蓋の扱い方については主に3つの方法があります:
- 蓋を開けたままにする
- 蓋を少し開けた状態にする
- 蓋を閉めたままにする
多くの実践者や専門家が推奨しているのは、最初は「蓋を開けたまま」または「蓋を少しずらした状態」で加熱する方法です。これは沸騰の状態を目視で確認するためです。沸騰の具合を確認できれば、適切なタイミングで次のステップに移行できます。
ただし、一部のレシピでは最初から蓋を閉めて炊く方法も紹介されています。この方法だと水分の蒸発を抑えられるというメリットがありますが、吹きこぼれのリスクがあるため注意が必要です。
沸騰したら全体をひと混ぜしたあと、すぐに蓋をしっかりと閉めます。この瞬間からは、次に蓋を開けるまで絶対に蓋を開けてはいけません。蓋を開けると中の蒸気が逃げてしまい、ご飯の炊き上がりに影響します。
火を止めてからの蒸らし時間(白米10分、玄米30分)も同様です。この間も蓋は開けず、時間が経過してから初めて蓋を開けます。蒸らし時間が終わったら、蓋を開けてしゃもじでふんわりと混ぜます。これによって余分な水分が飛び、一粒一粒がほぐれた美味しいご飯になります。
また、蓋を開けるときの注意点として、蓋の裏に溜まった水滴がご飯に落ちないように気をつけましょう。水滴が落ちるとご飯が水っぽくなってしまいます。蓋裏に水滴がたまり、お米が水っぽくなるのを防ぐために、蓋と鍋の間にキッチンペーパーを挟んでおくと良いでしょう。
以上のように、蓋の開け閉めのタイミングを守ることで、ストウブ本来の特性を活かした美味しいご飯を炊くことができます。

ストウブでご飯を炊く詳細なレシピと失敗しないコツ
- ストウブご飯炊く方法は公式レシピが最も確実
- ストウブでご飯を炊くときに1合の水の量は180ml程度が最適
- ストウブでご飯を炊く2合レシピは初心者におすすめのスタート量
- ストウブでご飯を炊く3合以上は大きめサイズの鍋を使用すべき
- ストウブでご飯を炊くときにIHを使う場合の火力調整方法
- ストウブご飯炊く際の失敗しないためのよくある質問と答え
- まとめ:ストウブでご飯を炊くコツを押さえれば誰でも簡単に美味しいご飯が作れる
ストウブご飯炊く方法は公式レシピが最も確実
ストウブでご飯を炊く際、最も確実な方法は公式が推奨しているレシピに従うことです。試行錯誤の末に自分流のレシピを見つける方も多いですが、まずは公式レシピをマスターしてから、自分の好みに合わせて調整していくのがおすすめです。
ストウブ公式の白米の炊き方を以下にまとめました:
<材料>(2合分)
- 白米:2合(360ml)
- 水:400ml
<作り方>
- 米を研ぎ、15~30分ほどたっぷりの水(分量外)に浸す
- ざるに上げて5分おく
- 鍋に米と分量の水を入れ、蓋を外したまま中火にかける
- 全体が沸騰したら、しゃもじで鍋肌から米を離すようにひと混ぜする
- 表面を平らにならして蓋を閉め、極弱火で10分(1合の場合は8分)炊く
- 火を止めて10分蒸らす
- 蓋を開けてしゃもじでふんわりと混ぜる
公式レシピのポイントは、沸騰の見極め方にあります。小さな泡が消え、鍋全体に大きな泡が上がってきたら混ぜるタイミングです。また、IHの場合は加熱は弱火に設定します。
玄米の場合は、公式レシピでは以下のように調整します:
<材料>(2合分)
- 玄米:2合(360ml)
- 水:500ml
- 塩:2つまみ
<作り方>
- 玄米を研ぎ、水(分量外)に一晩浸す
- ざるに上げて5分置く
- 鍋に玄米と分量の水を入れ、蓋を外したまま中火にかける
- 全体が沸騰したあと、そのまま3分加熱し、塩を加え、ひと混ぜする
- 蓋を締め、極弱火で30分(1合の場合は20分)炊く
- 火を止めて30分蒸らす
- 蓋を開けてしゃもじでふんわりと混ぜる
玄米の場合は、塩を加えるのが特徴的です。これは玄米特有の苦みや臭みを取るためです。また、玄米は表面がかたいため、白米より長い蒸らし時間が必要です。
公式レシピに従うことで、ストウブ鍋の特性を最大限に活かした美味しいご飯を炊くことができます。慣れてきたら、水の量や火加減など、自分好みにアレンジしてみるのも良いでしょう。
ストウブでご飯を炊くときに1合の水の量は180ml程度が最適
ストウブで1合のご飯を炊く場合、水の量は180ml程度が最適とされています。これは、ストウブ鍋の特性と1合という少量の米を考慮した理想的な水加減です。
1合炊き用のSサイズ(12cm)のストウブ鍋を使用する場合、白米1合(180ml)に対して水180mlという1:1の割合が基本となります。この比率は、ご飯が硬めに仕上がる傾向があり、粒立ちのしっかりとしたご飯が好きな方に適しています。
もし柔らかめのご飯が好みの場合は、水の量を190〜200ml程度に増やすと良いでしょう。ただし水の量を増やしすぎると、べちゃっとした食感になりやすいので注意が必要です。
また、Mサイズ(16cm)などの少し大きめの鍋で1合を炊く場合は、水の量を200ml程度に増やすことが推奨されています。これは鍋の容積に対して米の量が少ないため、蒸発する水分量が多くなるためです。
新米の場合は水分量が多いため、白米1合に対して水170〜180ml程度と少なめにするのがコツです。逆に玄米は水分を吸収しにくいため、1合に対して水250〜280ml程度と多めにします。
1合炊きの場合、火加減にも注意が必要です。基本的な流れは2合炊きと同じですが、沸騰後の弱火での加熱時間は8分程度と、2合の場合(10分)よりも短く設定します。これは少量のため熱が全体に行き渡りやすく、早く炊き上がるためです。
また、1合という少量では鍋内の温度ムラが出やすいので、沸騰したときの混ぜるひと手間をしっかり行うことが大切です。これにより、底の米と上の米の炊き加減の差を防ぐことができます。
1人暮らしや2人暮らしの方、あるいはちょっと炊きたいという時に重宝する1合炊き。適切な水加減と調理時間を守ることで、少量でもふっくらおいしいご飯を楽しむことができます。
ストウブでご飯を炊く2合レシピは初心者におすすめのスタート量
ストウブでご飯を炊き始める初心者には、2合からスタートすることをおすすめします。2合は扱いやすい量であり、ストウブ鍋の特性を活かしやすいバランスの良い炊飯量だからです。
2合炊きに最適なのは、Mサイズ(16cm)のストウブ鍋です。このサイズは一般的な家庭での使用頻度が高く、2〜3人分のご飯を美味しく炊くことができます。それでは具体的な2合炊きのレシピをご紹介します。
<材料>(2合分)
- 白米:2合(360ml)
- 水:400ml
- 使用鍋:ストウブ ラ・ココット de GOHAN Mサイズ(16cm)
<手順>
- 米をボウルで研ぎ、水を替えて2〜3回洗う
- 洗い終わったらざるにあげ、5分ほど水気を切る
- ストウブ鍋に米と水400mlを入れ、20〜30分浸水させる
- 蓋を少しずらして中火にかける
- 沸騰してブクブクと大きな泡が立ってきたら、しゃもじで手早く全体を混ぜる
- 蓋をしっかり閉め、極弱火で10分加熱する
- 火を止め、そのまま10分蒸らす(この間は絶対に蓋を開けない)
- 蒸らし終わったら蓋を開け、しゃもじでふんわりと混ぜる
2合炊きのポイントは、沸騰したときの混ぜ方にあります。底に沈んだ米と上部の米を均一に混ぜることで、ムラなく炊き上がります。ただし、混ぜるのは1回だけにし、長時間蓋を開けたままにしないよう注意しましょう。
また、2合はちょうど良い量なので、米と水の比率が基本の1:1.1(2合の場合は米360ml:水400ml)で美味しく炊き上がります。この比率をマスターすれば、1合や3合を炊くときの応用も効きます。
2合炊きで成功したら、次は1合や3合など、他の量にも挑戦してみましょう。2合をマスターすることで、ストウブでの炊飯の基本が身につき、より自信を持って様々な量や種類のご飯を炊けるようになります。
慣れてきたら、炊き込みご飯やピラフなどのアレンジメニューにも挑戦してみてください。2合は具材を混ぜ込んでも扱いやすい量で、初心者でも失敗が少ないでしょう。
ストウブでご飯を炊く3合以上は大きめサイズの鍋を使用すべき

ストウブで3合以上のご飯を炊く場合は、必ず大きめサイズの鍋を使用すべきです。適切なサイズの鍋を選ばないと、吹きこぼれや炊きムラの原因となり、理想的なご飯が炊けません。
3合炊きには20cmサイズのストウブ鍋(ラ・ココット de GOHAN Lサイズなど)が適しています。4〜5合炊く場合は、22cm〜24cmサイズを選びましょう。サイズ選びの目安は以下の通りです:
炊飯量 | 推奨鍋サイズ |
---|---|
3合 | 20cm |
4合 | 22cm |
5合 | 24cm |
3合以上炊く場合の基本的な水の量は以下の通りです:
- 3合(540ml):水600ml
- 4合(720ml):水800ml
- 5合(900ml):水1000ml
3合以上を炊く際の特有のポイントをいくつかご紹介します。
まず、大量の米を炊く場合、研ぎ方に注意が必要です。一度に大量の米を研ぐと均一に研げないことがあるので、2回に分けて研ぐなど工夫しましょう。浸水も同様に、米全体がしっかりと水に浸かるように注意します。
沸騰させる際は、大きな鍋を使っていても注意が必要です。大量の米は沸騰時に吹きこぼれるリスクが高まります。沸騰の様子をしっかり見て、大きな泡が出てきたらすぐに混ぜて弱火に切り替えましょう。
また、大量の米は中心部まで熱が届きにくいので、沸騰したときの混ぜ方も重要です。底から全体をしっかりと混ぜることで、均一に炊き上がります。
弱火での加熱時間も調整が必要です。3合なら基本の10分で良いですが、4〜5合の場合は12〜15分程度に延長すると良いでしょう。これは大量の米の場合、中心部まで熱を届かせるために少し長めの時間が必要だからです。
蒸らし時間も同様に、炊飯量が多いほど長めに設定すると良いでしょう。3合は基本の10分でも良いですが、4〜5合の場合は12〜15分程度蒸らすと、より均一に仕上がります。
大量のご飯を冷凍保存する場合は、温かいうちにラップなどに包んで冷凍すると、炊き立てのおいしさを保つことができます。これは残ったごはんを有効活用する方法として便利です。
ストウブでご飯を炊くときにIHを使う場合の火力調整方法
ストウブでご飯を炊く際にIHクッキングヒーターを使用する場合、ガス火とは異なる火力調整が必要になります。IHならではの特性を理解して適切に操作することで、ガス火と同様に美味しいご飯を炊くことができます。
まず、IHでの火力設定の基本を説明します。一般的にIHは1〜10までの火力設定があり、ストウブでご飯を炊く場合の設定は以下のようになります:
<IHでの火力設定目安>
- 中火相当:4〜5程度
- 弱火相当:2〜3程度
- 極弱火相当:1〜2程度
IHでストウブご飯を炊く手順は以下の通りです:
- 準備したお米と水をストウブ鍋に入れる
- 蓋を少しずらして置き、IHの火力を4〜5に設定
- 沸騰してきたらIHの火力を確認(大きな泡がブクブクと立つまで)
- 沸騰したらひと混ぜして蓋をし、火力を2(または1〜2)に下げる
- 10分加熱したら電源を切り、そのまま10分蒸らす
IHでストウブご飯を炊く際の注意点としては、以下のポイントがあります:
1. 沸騰の見極め IHの場合、ガス火と違って視覚的に火力が見えないため、沸騰の見極めが難しいことがあります。蓋を少しずらして中の様子を確認し、しっかりと泡立っていることを確認してから次のステップに進みましょう。火力4〜5で沸騰するまでの時間は鍋のサイズやIHの性能にもよりますが、概ね5〜8分ほどです。
2. 火力の微調整 IHの場合、火力の切り替わりにタイムラグがあることがあります。沸騰を確認したら速やかに火力を下げ、設定を変えたあとも様子を見て、必要に応じて再調整してください。特に弱火の場合、設定1だと弱すぎて2だと強すぎるという場合は、時間を調整することで対応します。
3. 鍋底の温度ムラ IHは鍋底を直接加熱するため、ガス火よりも局所的に熱が集中する傾向があります。そのため、沸騰時の混ぜる作業が特に重要です。底から全体をしっかりと混ぜることで、温度ムラを解消しましょう。
4. IH対応の確認 使用するストウブ鍋がIH対応であることを確認してください。最近のストウブ製品はほとんどIH対応ですが、古いモデルや特殊なシリーズには非対応のものもあります。
IHでストウブご飯を炊く場合、最初は少し難しく感じるかもしれませんが、何度か試してコツをつかめば、ガス火と遜色ない美味しいご飯が炊けるようになります。火力設定は使用するIHの性能によって異なる場合がありますので、自分のキッチン環境に合わせて微調整してみてください。
ストウブご飯炊く際の失敗しないためのよくある質問と答え
ストウブでご飯を炊く際によくある失敗や疑問について、Q&A形式でまとめました。これらの知識を身につけることで、失敗のリスクを減らし、美味しいご飯を安定して炊けるようになるでしょう。
Q: ストウブで炊いたご飯が硬い・芯が残る場合はどうすればいいですか?
A: 主な原因と対策は以下の通りです:
- 浸水時間が足りていない→白米は30分、玄米は一晩しっかり浸水させる
- 水の量が少ない→米1に対して水1.1〜1.2の割合にする
- 沸騰が不十分→大きな泡が全体に出るまでしっかり沸騰させる
- 火力が強すぎる→極弱火できちんと時間を守る
- 蒸らし時間が足りない→白米は10分以上、玄米は30分以上蒸らす
Q: ストウブでご飯を炊くとお鍋の底や側面にこびりつきます。これは正常ですか?
A: ある程度のこびりつきは正常です。以下の対策を試してみてください:
- 蒸らし時間をしっかり取る(こびりつきが減少する傾向がある)
- 炊き上がったら粗熱が取れるまで少し置く
- 鍋が熱いうちに水を入れて少し置くと、こびりつきが取れやすくなる
- ご飯を取り出す際、木製のしゃもじや竹べらを使う
Q: 吹きこぼれを防ぐにはどうすればいいですか?
A: 吹きこぼれを防ぐコツは以下の通りです:
- 適切なサイズの鍋を使用する(炊飯量に対して大きすぎない鍋)
- 最初は蓋を完全に閉めずに様子を見る
- 沸騰の兆候を見たら早めに混ぜて火力を下げる
- 米と水の量を正確に測る
Q: 炊飯器と違って、火力調整の手間がかかるのでは?
A: 確かに初めは手間に感じるかもしれませんが、慣れれば簡単です。白米2合炊きの場合、鍋を中火にかけて沸騰したら、弱火にして10分、火を止めて余熱で10分そのままおいて蒸らすだけです。細かな火加減の調整は不要で、タイマーを使えば他の料理の準備をしながら炊けます。
Q: メモリがないので、お米と水の量の加減が難しそうです。
A: 計量カップを使って正確に測れば問題ありません。基本的には白米1合(180ml)に対して水180〜200ml、2合なら水400mlが目安です。慣れてくれば目分量でも大丈夫になります。
Q: 米がベチャッとなる場合はどうすればいいですか?
A: 以下の対策を試してみてください:
- 水の量を少し減らす
- 研いだ後の水切りをしっかり行う
- 蓋を開けた後に少し蒸らして余分な水分を飛ばす
- 新米の場合は通常より水を5%ほど減らす
Q: ストウブのサイズが合わない場合はどうすればいいですか?
A: 理想的なサイズがなくても調整可能です:
- 大きめの鍋で少量炊く場合→水を少し多めにする
- 小さめの鍋で炊く場合→炊飯量を減らすか、吹きこぼれに注意する
Q: 玄米がうまく炊けません。コツはありますか?
A: 玄米のポイントは以下の通りです:
- 一晩(8時間以上)浸水させる
- 水の量は白米より多め(1合に250〜280ml)
- 沸騰後3分ほど加熱してから混ぜる
- 極弱火で30分加熱し、30分蒸らす
- 塩を少々加えると臭みが軽減
これらの質問と回答を参考に、ストウブでのご飯炊きを楽しんでください。失敗しても諦めず、次回に活かしていくことで、だんだん理想のご飯に近づいていきます。

まとめ:ストウブでご飯を炊くコツを押さえれば誰でも簡単に美味しいご飯が作れる
最後に記事のポイントをまとめます。
- ストウブ鍋は鋳鉄製で保温性が高く、羽釜型の底が対流を生み出し、米を均一に加熱する
- 米と水の基本比率は1:1で、白米2合なら水400mlが目安
- 米は研いだ後、白米は15〜30分、玄米は一晩浸水させるのが重要
- 炊飯の基本手順は「中火で沸騰→混ぜる→弱火で10分→蒸らし10分」
- 鍋のサイズは炊飯量に合わせて選ぶ(2合ならMサイズ16cm、3合ならLサイズ20cm)
- 沸騰の判断は小さな泡から大きな泡に変わったタイミング
- 混ぜるのは1回だけで、「の」の字を書くように手早く行う
- 蒸らし時間中は絶対に蓋を開けない
- IHでの炊飯は火力4〜5で沸騰させ、その後火力1〜2に下げる
- 新米は水を5%減らし、玄米は水を多めにし、塩を少々加える
- こびりつき防止には蒸らし時間をしっかり取り、粗熱が取れるまで置く
- 炊き上がったご飯は温かいうちに冷凍保存すると便利
調査にあたり一部参考にさせて頂いたサイト
- https://www.zwilling.com/jp/staub/cast-iron/staub-la-cocotte-de-gohan/
- https://mi-journey.jp/foodie/82570/
- https://ameblo.jp/nicky-bostonlife/entry-12594283404.html
- https://macaro-ni.jp/57539
- https://nurse-wife.com/entry/staubrice
- https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1910019126/
- https://nurse-wife.com/entry/round24.rice
- https://cookpad.com/jp/recipes/20144670-%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%A6%E3%83%96%E3%81%A710%E5%88%86-%E3%81%94%E9%A3%AF-%E7%B0%A1%E5%8D%98%E7%99%BD%E7%B1%B3%E3%81%AE%E7%82%8A%E3%81%8D%E6%96%B9
- https://www.mistore.jp/shopping/feature/living_art_f2/kitchenspace100_l.html
- https://akikoaono.com/staub-gohan-howto/